第10回 臨床力!ステップアップ講座Ⅱ
2019年 12月21-22日(土日)2日間コース
講 師:柿崎 藤泰(文京学院大学)
テーマ:胸郭運動システムの異常と歩行
-胸郭左側方偏位者の歩行を捉える-
12/21-22(土日)に、第10回臨床力!ステップアップ講座Ⅱ、柿崎 藤泰先生による「胸郭運動システムの異常と歩行-歩行の特徴を捉える-」セミナー(2days)を催しました。
このセミナーは、「胸郭運動システムの再建法」のコンセプトを基に、歩行における足部機能と胸郭機能の関連性を学び、評価の仕方から結果を引き出せる技術を習得することを目的としております。
5回コース受講後の”Second stage”として位置付けられており、今回のセミナーにも以前胸郭運動システムアプローチ講座(5回コース)を受講していただいた先生方が多く参加してくださいました。
本セミナーは胸郭左側方偏位者にみられる特徴を8つに分け、胸郭運動システムの概要と8つの特徴の関係性、その特徴を捉えるための評価法、それを改善に導く方法について 学んでいくセミナーとなっております。
胸郭運動システムの異常と各歩行周期別に分けて、理論の説明と介入を繰り返し行うため、実際に間近で胸郭と足部の変化を見られたことで、胸郭と足部の機能的なつながりを実感し、受講生の皆さんは理解がより深まった様子でした。
胸郭運動システムの考えをもとに足から胸郭を変化させる、上行性の反応を引き出す方法としては足底にパットを貼付します。典型的な胸郭左側方偏位に見られる特徴的な足部のアライメントと歩行を評価し、足底にパッドを貼付、それに伴う胸郭の機能形態変化や歩容変化を追っていきました。歩容の変化は講師の「OK!」がでるまで繰り返し行われ、中には何kmあるくんだ?というペアもいました。
実技中心のセミナーのため、ヒトに共通した現象を正確に捉え、効果的な介入ができるようになるまで、繰り返し行っていただきます。受講生は、1mm厚パッドだけで歩行の推進性が増すことや、貼付位置がわずかにずれてしまうだけで効果的な反応が引き出せないことを、実技を通して実感されていました。分からない時や評価に迷った時にはすぐに講師を呼んで聞ける環境があることが、少人数制の強みだと感じます。
「少人数だったので質問や評価を何度も確認して、教えていただきとてもわかりやすかった。」、「実際の現場でもすぐに実践してみたいと思った。」、「5回コースを終えてからの受講で、胸郭に対しても足部に対してもより理解が深まりました。」など、主催者としてもとても嬉しいお言葉をたくさんいただくことができました。
2日目は少し体調が優れない中での講習となってしまい、受講生の皆様には大変ご迷惑おかけしました。申し訳ございませんでした。懇親会も楽しみにして頂いていたのに本当にすいませんでした。この穴埋めは今度必ずさせていただきますので、是非ともまたご参加ください!!本セミナーは来年5月にも予定しております。少人数制のため、すぐに定員となってしまいますので、ご検討されている先生はお早めにどうぞ。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。これにて本年のセミナーは全て終了致しました。来年も東京はもちろん、豊橋、札幌、福岡と地方セミナーも目白押しです。今後ともご参加頂いただける皆様へ良いものを提供できるように研鑽を続けて参ります。今後とも何卒よろしくお願い致します。
開催場所:Breathing Care Tokyo(最寄駅:JR秋葉原駅 徒歩10分)
〒110-0016 東京都台東区台東1丁目23-12 パールヨットビル 2F
お申し込み先・お問い合わせ先:
HP: https://www.breathingcaretokyo.com/
Mail: breathingcaretokyo@gmail.com