第 12 回 臨床力!ステップアップ講座Ⅰ
2019年 8月25日(日)
講 師:田舎中 真由美 先生(フィジオセンター)
テーマ:「骨盤底筋から体幹機能を高める!
ー骨盤底筋の基礎及び臨床で実践できる実技を修得するー」
8月25日(日)にBCT主催の「第12回 臨床力!ステップアップ講座Ⅰ」を催しました。
今回はフィジオセンターの田舎中 真由美 先生をお招きし、「骨盤底筋から体幹機能を高める!―骨盤底筋の基礎及び臨床で実践できる実技を修得するー」の講習会を行いました。
ご存知の方は多いと思いますが、田舎中先生は日本のウーマンズヘルス理学療法領域の第一人者としてご活躍されており、この分野の更なる発展を目指し、臨床、研究、教育に励んでらっしゃる先生です。
今回の講習は、はじめに骨盤底の構造から骨盤底筋群の機能解剖と運動学について、座学や実技を通して学んでいきました。骨盤底筋は随意収縮のイメージが難しいため、「キュッと」、「ジワーッと」といった抽象的な指示となりやすいですが、実際の解剖をイメージしながら「坐骨間を近づける」「尾骨が前に動く」など、骨の動きを指標とする収縮イメージのコツを教えていただきました。
やはり、骨盤底周囲の骨ランドマークや、骨盤底筋群の触診は今まで細かく行ったことがなかったため難渋しましたが、先生が回って一人ずつ丁寧に確認していただけたおかげもあり習得していくことができました。
その後は、腹直筋離解の評価や尾骨筋・内閉鎖筋などの触診、呼吸様式を変化させたコアの評価など、腹部、股関節、骨盤底筋の要素に分けて問題点を抽出する実技を中心に行いました。
また、超音波で骨盤底を撮影した動画を見ることで、収縮イメージを確認しながら、骨盤底へのアプローチが体幹機能を向上させることも学べました。
最後には骨盤底機能不全に対するアプローチの実際ということで、治療法やセルフケアも学びました。明日からの臨床に生かせることが多くあると感じました。
今回のセミナーは半数近く男性の先生方にも参加して頂けました。産婦人科系だけでなく、泌尿器系の術前後リハでも関わる機会が増えているとのことで、「この分野に関わってくれる男性の仲間が増えると嬉しいし、頼もしい!」とおっしゃっていた田舎中先生の言葉が印象的でした。
骨盤底筋群の機能障害は股関節や体幹の機能障害と密に関係しており、また性別や年齢に関わらず重要であることが分かり、さらなる発展の可能性を感じることができました。
また、ご講義の内容のアンケートでは「とてもボリューミーであったため、来年は是非とも2日間で!!」という要望が多くありました。全国を飛び回っており、お忙しい先生ですが、、、、、来年こそは2日間に時間を増やし、理論から実践を更にじっくりと田舎中イズムに触れられるセミナーを企画したいと考えております。是非ともご期待ください!!
セミナー後は、施設内に会場を設営し懇親会を開催致しました。実際の症例についての質問が多く出たり、先生の日々の臨床経験を伺ったりと、話しの絶えない会となりました。田舎中先生には丁寧にお答えいただき、とても有意義な懇親会の時間となりました。
改めまして、田舎中先生、参加いただきました受講生の皆様、ありがとうございました!!
今後も、体幹に焦点をあて、臨床に直結する素敵なセミナーをたくさん開催してまいりますので、ご興味のある先生はどうぞご参加ください。お待ちしております。
開催場所:Breathing Care Tokyo(最寄駅:JR秋葉原駅 徒歩10分)
〒110-0016 東京都台東区台東1丁目23-12 パールヨットビル 2F
お申し込み先・お問い合わせ先:
HP: https://www.breathingcaretokyo.com/
Mail: breathingcaretokyo@gmail.com